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各国の保健医療カバー率、ランキング。

 

UHCモニタリングレポートには、直近の世界各国の保健医療や、医療費関連のレイテイングがある。

SCI。Service Coverage Index という。

この指標で、各国の大まかな保健医療の状況がわかる。

日本はどのくらいの順位だろうか?

ただし、これだけでは、指標としては足りない。

「家計保護」という指標がある。ようは、どれだけ「医療費の自己負担率が低いか? 高いか?」の指標である。

日本の家計保護順位は47位。

4つの医療サービスの網羅性だけではだめで、それらサービスを利用する際の負担がどれだけ国側にあって、どれだけ自己負担になっているのか、この2つを掛け合わせた指標で見るのがSCIなのだ。

UHCサービス・カバレッジ指数(SCI)の定義

世界銀行とWHOによれば、SCIとは

“SDG indicator 3.8.1 – Service coverage index (SCI): Corresponds to the population-weighted geometric means of selected essential services spanning four health domains: RMNCH, infectious diseases, NCDs, and service capacity and access.”

「SDG指標3.8.1 ― サービス・カバレッジ指数(SCI):生殖・妊産婦・新生児・小児保健(RMNCH)、感染症、非感染性疾患(NCDs)、サービス提供能力およびアクセスという4つの保健医療領域にまたがる、選定された必須保健医療サービスの人口加重幾何平均を示す指標である。」

となっている。

SCIは、次の4領域に属する14のトレーサー指標から構成され、0から100までの指数として示される。

  1. 生殖・妊産婦・新生児・小児保健(RMNCH)
  2. 感染症
  3. 非感染性疾患(NCDs)
  4. 保健医療サービスの提供能力およびアクセス

 

WHO・世界銀行の2025年報告書では、次のようにも説明されている。

“SDG indicator 3.8.1 is the UHC service coverage index, a composite index with a score from 0 to 100, composed of 14 tracer indicators in the four broad health domains of reproductive, maternal, newborn and child health (RMNCH); infectious diseases; noncommunicable diseases; and service capacity and access.”

「SDG指標3.8.1は、UHCサービス・カバレッジ指数である。これは0から100までの値をとる複合指数であり、生殖・妊産婦・新生児・小児保健、感染症、非感染性疾患、サービス提供能力およびアクセスという4つの広範な保健医療領域に属する14のトレーサー指標から構成される。」

SCIは、国民のうち何%が医療保険に加入しているかを示す「医療保険加入率」ではない。また、SCIが86であっても、「国民の86%が必要な医療サービスを完全に受けられている」という意味ではない。

報告書は、この点を次のように明記している。

“As an index score, the SCI cannot be directly interpreted as the percentage of the population covered by a set of essential services.”

「SCIは指数として示されるものであり、一連の必須保健医療サービスによって保障されている人口の割合として、直接解釈することはできない。」

したがってSCIは、各国の国民皆保険制度の有無や保険加入率そのものではなく、必要な保健医療サービスが実際にどの程度提供されているかを、複数の保健医療指標から総合的に評価するための指数である。

出典:World Health Organization and the International Bank for Reconstruction and Development / The World Bank, Tracking universal health coverage: 2025 global monitoring report, 2025, Glossary of key terms, Introduction and Annex 1.

各国の保健医療事情、健康保険の自己負担率等、案外単純比較はできないものらしい。

医療、とか、ヘルスケア、とか、頻繁に使われているわりには、国ごとの社会保険制度によって(つまり、社会的文脈によって)その意味するところはかなり違うのかもしれない。